損失が拡大したらどうなる?
追加で証拠金を入れなければならない
FXは必ず儲けられるとは限りません。
損失をこうむるケースも想定しなければならないのです。
為替が予想とは逆の動きをしてしまったとき、
「いずれ元に戻る」としばらく我慢する手法もあります。
しかし、損失が増えて、損失額が証拠金を上回ってしまったらどうなったらどうなるでしょうか。
このケースでは、損失が証拠金を上回る前に、
一定の基準を上回ったところで、多くの取引業者が
「マージンコール」という警告を発します。
このとき、投資家は追加の証拠金(追証)を差し入れます。
それができなければ取引が自動的に決済され、
損失が確定してしまいます。
このシステムは「ロスカット(強制決済)」と呼ばれ、
損失が証拠金を上回らないように取られた措置です。
損失を証拠金以上にひろげない
「ロスカット」は、レバレッジを大きくすればするほど、作動しやすくなります。
わずかな値動きで損益の振れ幅が大きくなるからです。
ここまで損失が大きくならないような取引を行いたいものです。
そのためにも、損切する基準を決めておきましょう。
慣れないうちはレバレッジを小さくし、「自動売買」などの手法を使うのも手です。
マージンコール、ロスカットになる目安とは
マージンコールの基準は、取引業者によってまちまちだが、
だいたい証拠金維持率が50%~70%を下回った場合に多く発せられる。
投資家は追加の証拠金(追証)を差し入れなければ、ロスカットとなる。
24時間いつでも取引できる
帰宅後・出社前でも十分取引できる
外国為替には、たとえば株式市場のような取引所はありません。
世界の各都市にある銀行間で電話やインターネットを用いて取引されています。
「インターバンク市場」とも呼ばれ、これが取引所にあたるわけです。
そのためFXには平日なら24時間、取引できるしくみになっています。
銀行が閉まる金曜日夕方から銀行が開く月曜日朝までを除いていつでも取引できるのです。
日本の銀行は夕方にクローズしますが、時差があるので
日本が夜になったら、ヨーロッパやアメリカの銀行は営業を開始します。
日本の夜にドル、ユーロが盛んに取引
日本の株式市場も一部で夜間取引が始まりましたが、
基本的には朝9時~午後3時までです。
これでは、昼間働いているサラリーマンやOLでは、なかなか取引しにくいものです。
一方、FXなら会社が引けたあとでも自由に取引できます。
通貨によって取引が活発になる時間帯があります。
欧米の日中は、日本では深夜。
たとえばニューヨークの銀行が開くのは
おおむね日本時間で夜11時
ドルの取引が活発になるのは、その時間からです。
インターバンク市場
インターネットでつながっているの銀行間の外国為替市場。
外国為替には株式のような取引所はなく
銀行間の相対取引で構成されている。
個人投資家は、このインターバンク市場に取引業者を通して参加する。